「ITエンジニアを目指すのはもう遅い?」将来性が無いと言われる理由と将来性のある分野について

「ITエンジニアを目指すのはもう遅い?」将来性が無いと言われる理由と将来性のある分野について

未経験からITエンジニアへの転職を考えていませんか?

しかし、ITエンジニアに転職したい反面、下記のような不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

  • ChatGPTが登場したことで、ITエンジニアはオワコンではないのか
  • すでに多くの人がIT業界へ転職しているため、これからでは遅いのではないか
  • これからさらにAIが発達していくからこそ将来性は低いのではないか

この記事ではIT業界未経験の方に向けて、これからITエンジニアを目指すにあたり、知っておきたい将来性についてご紹介します。

この記事を最後まで読んで、これからITエンジニアにジョブチェンジを考えている方の後押しができればと考えています。

目次

ITエンジニアに将来性が無い理由

ITエンジニアに将来性が無い理由

「ITエンジニアに将来性が無い」と言われている原因は何でしょうか?

原因を下記3点ご紹介いたします。

  • AIの進化による不安
  • 体力が必要な職種
  • 優秀な海外人材を受け入れる企業の増加

AIの進化による不安

ITエンジニアに将来性が無いと言われる理由は、AIの進化が原因です。

近頃ネットニュースでよく見られるOpen AIが開発したchat GPT、Googleが試験運用で提供しているBard、Microsoftが開発したBing AIなど、さまざまな企業がAIサービスを提供しています。

またAIはすごいスピードで性能が進化しています。

Open AIは、2022年11月5日にchat GPT3.5を発表し、半年も経たないうちに2023年3月15日にはさらに進化したGPT4を発表しました。

chat GPT3.5からGPT4にバージョンアップしたことでかなり性能がよくなったと言えます。

2022年度の司法試験・刑法の短答試験を解かせたところ、chat GPT3.5とGPT4の解答の精度に大きな違いが見られました。

chat GPT3.5の解答は試験受験者の下位10%ほどの点数でしたが、GPT4に試験問題を解かせたところ、試験受験者の上位10%の点数を獲得する結果を叩き出しました。

上記の結果からchat GPT3.5の公開後、およそ5ヶ月で新たにリリースされたGPT4の性能の驚くべき飛躍と、開発の早いスピードを懸念し、ITエンジニアには将来性が無いと言われる原因の1つとなりました。

参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2303/15/news200.html 

体力が必要な職種

ITエンジニアは体力が必要と言われています。

なぜならアプリ開発には、基本的に納期が設けられているからです。

また、すでに公開されユーザーが利用しているアプリにバグが見つかった場合、アプリの利用ができなくなる可能性があります。納期間近やアプリにバグが見つかった際は、緊急事態のため作業が終わるまでコードを書き続ける必要があるでしょう。

携わっているアプリで緊急の作業が発生した際、素早い対応が要求されるため改修が終わるまでは作業をお願いされる場合があります。

優秀な海外人材を受け入れる企業の増加

海外の優秀なITエンジニアを受け入れる企業が増加すると言われています。

日本は深刻なITエンジニア不足に加え、人口減少の問題が原因となり外国人エンジニアの受け入れを後押ししているでしょう。
すでにメルカリや、楽天などのITメガベンチャーは、外国人エンジニアの採用に力を入れています。

メルカリは、2018年入社の新卒エンジニアの9割が外国人であり、「日本語が話せなくても、英語ができれば雇う」といった体制を確立しています。
楽天も2014年開発職社員採用の8割が外国人でした。さらに社内公用語を英語にするなどグローバル化の推進を強化しているようです。

企業が未経験エンジニアを採用し自社で育成する風潮から、すでに能力のあるITエンジニアを採用する風潮にもなる可能性があると言えます。

参考:https://guidablejobs.jp/contents/how-to-recruit/505/ 

ITエンジニアに将来性がある理由

ITエンジニアに将来性がある理由

前述では、「ITエンジニアの将来性が無い」と言われる理由を3点紹介いたしました。

ここからは、「ITエンジニアに将来性が有る」と言われている理由を下記3点ご紹介いたします。

  • 慢性的なIT人材不足
  • 次々に新しい職種の増加傾向
  • フリーランスという選択肢

慢性的なIT人材不足

ITエンジニアは、慢性的に人材不足の業界だからです。

経済産業省は、2030年におよそ79万人のIT人材が不足すると予測しています。

出典:経済産業省「IT人材の供給動向の予測と平均年齢の推移」
URL: https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s03_00.pdf 

前述では、優秀な海外人材を受け入れる企業が増えるため、ITエンジニアの将来性が無いと考えられました。

グローバルを視野に入れており、勢いのあるITメガベンチャーでは、優秀な海外人材を採用する動きが進んでいますが、ITエンジニア未経験の日本人採用枠が無くなったわけではありません。

IT業界の求人倍率は、他の業界よりも高いです。

またアプリを求めているエンドクライアントと商談する際、日本人同士の方が言葉の壁や、文化の違いによる感覚のズレが少なくて済むでしょう。

そのためグローバル化が進む中で、未経験からITエンジニアへの転職を今から志す方でも将来性があると言えます。

次々に新しい職種の増加傾向

ITエンジニアには、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどさまざまな職種が存在します。

しかし、本来アプリケーションはバックエンドの知識があればアプリ開発は可能です。
ですがユーザーに求められるUIやサイトのデザインを高めるために、サイトの見た目に特化して開発するフロントエンドエンジニアが存在します。

他にもUIだけに特化したUIデザイナー、webデザイナーなど専門領域に特化した職種が出現しています。
近年では、chat GPTにプロンプトを指示するプロンプトエンジニアという職種も生まれました。
今後もITエンジニアの職種は、時代の流行り廃りに応じて増えていくでしょう。

フリーランスという選択肢

ITエンジニアとして実力を身につけると、フリーランスとして働くこともできます。
IT業界は、他業界よりも人手不足が深刻な業界のため、働き手のライフスタイルに配慮した働き方の幅が広がっています。

ITエンジニアとして会社員をしながら、副業でITエンジニアとして働いている人も少なくありません。
週2〜3日の勤務で、月額20万円で募集されているプロジェクトも少なくありません。
ITエンジニア未経験からでも、実力をつければ理想の働き方を実現できる可能性が高いです。

将来性があるITエンジニアの分野

将来性があるITエンジニアの分野

ITエンジニアには将来性があることがわかりました。
次に、今後将来性の高いITエンジニアの分野を紹介いたします。

AI・ビッグデータエンジニア

セキュリティエンジニア

クラウドエンジニア

AI・ビッグデータエンジニア

プログラミング言語のPythonで構築されたAI(人工知能)開発や、AIを使いこなしビックデータ分析を行うAIエンジニア・ビックデータエンジニアは、将来性のある分野です。

前述で「ITエンジニアの将来性が無い」と言われる原因のひとつに、AIの進化による不安があると述べました。

chat GPTがどんどんアップデートしているように、AIは益々進化していくでしょう。

そのためAIに仕事を取られる側から、AIを作る側にジョブチェンジすれば将来性の高いITエンジニアを目指せます。

セキュリティエンジニア

ECサイトやFintech(金融テクノロジー)、自治体サービスなどITシステムを使う場合、個人情報の登録が必要です。

セキュリティエンジニアの仕事は、サービスのセキュリティを守ることです。
近年、悪質なサイバー攻撃は常態化しつつあり、個人情報漏洩の事件は後を絶ちません。

トヨタ自動車は、215万人分の顧客情報が漏洩したことを発表しました。IT業界の発展に比例して、情報を守るセキュリティエンジニアの需要も高まると言えるでしょう。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、サーバーのクラウド化を専門とするエンジニアです。
クラウドとはサーバーを必要な分だけ使えるサービスのことです。

webサービスの発展に伴い、サーバーのクラウド化は、今後も続くことが想定されます。自前のサーバーを持たなくてもサービスを提供できるクラウドサービスを導入する企業が増えています。ですがクラウドの導入には、システム構築、運用など専門的な知識を求められます。

そのため、クラウドエンジニアは将来性の高いと言えるでしょう。

将来性の高いITエンジニアになるには

将来性の高いITエンジニアになるには

ITエンジニアになった人全てが将来性がある訳ではありません。

将来性の高いITエンジニアになるためのポイントを2点紹介します。

  • 得意分野が明らかである
  • 柔軟な発想と自分にない意見を取り入れられる

得意分野が明らかでにある

自身の得意分野を明らかにしておく必要があります。

プログラミング言語には、Python、Ruby、TypeScript、JavaScriptなど複数の言語が存在します。複数あるプログラミング言語の中でも自身が得意とするものを明らかにしておくことで、専門性の高いITエンジニアとして求められるでしょう。

得意分野として明らかにしておくべきことは、プログラミング言語以外にも持っておくと良いでしょう。

例えばECサイト構築に関わった経験から得意分野とする場合、ECサイト構築プロジェクトは強みになるでしょう。ITエンジニアとして自身の強みを明らかにするため、さまざまな分野のプロジェクトに参画することをおすすめいたします。

柔軟な発想と自分にないアイディアを取り入れられる

IT業界は、さまざまな技術が次々に出現しています。そのため、新しい情報を柔軟に取り入れる力が必要です。
アプリケーションを新たに作る時にも、自身でゼロベースから考えるよりネット上に公開されているソースコードを書き換えた方が早いからです。

また、自分が持っていないアイディアを第三者から提供してもらった時、否定せずに取り入れらると良いでしょう。
もし、提供されたアイディアが間違っていたとしても、そのアイディアを基に別のアイディアを考えられると論理的思考力を高めるトレーニングができるとも考えられます。

まとめ

まとめ

これからのITエンジニアに将来性があるのかについて執筆いたしました。
いかがでしたでしょうか?

AIの進化や外国人エンジニアを受け入れる風潮もありますが、これからITエンジニアを目指そうと考えている方でも遅くないと言えるでしょう。
また、将来性のある下記のようなエンジニアになっても学習を怠ると、エンジニアとしての価値は下がっていくでしょう。

  • AI・ビッグデータエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • クラウドエンジニア

将来性のあるITエンジニアを目指すために日々の学習を怠らないようにしましょう。

当社TNGでは、未経験からエンジニア・デザイナーを目指せるスクール「CyTech」を運営しています。CyTechは、5つの学習カリキュラムを用意しており、グローバルなIT人材を目指すことができる教育を実施しています。

将来性のあるITエンジニアへの第一歩としてCyTechでプログラミング学習を始めてみませんか?

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著者情報

IT企業のオウンドメディア運用チームです。世の中のIT初心者にも、ITオタクにも、ITエンジニアに関する情報をわかりやすく、かつ面白く伝えたい。TechBridge(テックブリッジ)をIT業界で一番分かりやすいメディアにします!

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