「フリーランスのITエンジニアになるにはどうすればいい?」
「未経験からでもITエンジニアになれる?開発プロジェクトはある?」
このように、現在フリーランスエンジニアへなりたいと考えていませんか?
未経験からでもフリーランスエンジニアになることは可能です。しかし、独学で身につけた知識・スキルだけでは、いきなり開発プロジェクト(案件)を獲得するのは難しいでしょう。
未経験からフリーランスエンジニアを目指すならオンライン学習サービスを利用するのがおすすめです。
オンライン学習サービス「CyTech」は、プログラミング言語をはじめエンジニアに必要なスキルを学べるプラットフォームです。

未経験から独学でフリーランスエンジニアになれる?

結論から言えば、未経験から独学でフリーランスエンジニアになるのは難しいです。しかし不可能ではありません。
独学でエンジニアになるにはプログラミング言語を覚えるだけでなく、実務で活躍できるスキルを身につけなければいけません。さらにフリーランスとして生計を立てるためには、プロジェクトを獲得し続けるのに必要な実力はもちろん、営業力や自己管理力なども必要です。
独学のみで身につけたスキルでは、プロジェクトを受注するために必要な実績をアピールすることは難しいでしょう。
「未経験からフリーランスエンジニアになりたい」と考えている方には、フリーランスを支援するサポートが充実している学習サービスの利用をおすすめします。

フリーランスエンジニアになるには?未経験から独立までの流れ

未経験からフリーランスエンジニアになるまでの流れは以下の通りです。
- プログラミングスキルを身につける
- 実務経験を1年以上積む
- 開業手続きを行う
- プログラミング開発プロジェクトを受注する
- 小さな実績を作る
ここからは、それぞれの詳細を順を追って紹介します。

1.プログラミングスキルを身につける
未経験の方は、まずプログラミングを身につける必要があります。
ただし、プログラミング言語にはさまざまな種類があり、どの言語を身につけるかによって専門分野が異なります。例えば、Web開発のエンジニアを目指すのであれば、JavaScriptやSQL、HTML、CSSなどの知識が必要です。
自分のなりたいエンジニアとそのために必要なプログラミング言語を決め、プログラミング学習を開始しましょう。

2.実務経験を1年以上積む
フリーランスエンジニアになるためには、少なくとも1年以上の実務経験を積みましょう。
実務経験が無い方や1年未満の方の場合、プロジェクトを発注してもらえる可能性が低いです。フリーランスエンジニアに依頼する事業者は基本的に即戦力を求めているので、経験がなければ即戦力としてアピールするのが難しいです。
未経験から実務経験を積む方法には以下があります。
- IT企業に一度就職する
- IT企業にアルバイトとして働く
- オンライン学習サービスで現場の知見を得る
独学でフリーランスエンジニアになるには、プログラミング言語を身につけた後、1年程度はIT企業でアルバイトや正社員として働き経験を培っていきましょう。
また、オンライン学習サービスまたはプログラミングスクールで現役エンジニアから現場の知見を得るのも選択肢の一つです。特に独立支援が充実している学習サービスであれば、実務に近い業務を行え、フリーランスエンジニアとしてデビューすることも可能です。
3.開業手続きを行う

実務経験を積み、独立準備が整ったら開業手続きを行います。主に必要な開業手続きには以下があります。
- 個人事業の開業・廃業等届出書の提出
- 青色申告承認申請書の提出
- 国民健康保険に加入
- 国民年金に加入
国税庁のホームページによれば、個人事業の開業・廃業等届出書は、事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内に提出しなければなりません。青色申告をする場合は、青色申告承認申請書も同時に提出しましょう。
また、フリーランスとして働く場合は原則、国民健康保険の加入が必要です。厚生年金保険に加入していない方は国民年金の加入も必要です。
いずれも加入期限は前職を退職してから14日以内と決められているので、早めに手続きを済ませましょう。
上記の他にも、従業員を雇用する場合は「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」が必要です。
4.プログラミング開発プロジェクトを受注する
独立の手続きを済ませたら、プログラミングのプロジェクトを受注しましょう。
プロジェクトを受注する方法はさまざまあります。通常、独立初期はクラウドソーシングサイトや専門のエージェント、案件紹介サイトを利用するのが一般的です。
案件紹介サイト以外にも、前職のコネクションや知人からプロジェクトを受注する方法もあります。複数のサービスを併用して、条件のプロジェクトを獲得しましょう。
5.小さな実績を作る
スキルや実務経験があれば、すぐに高単価のプロジェクトを受注できるわけではありません。フリーランスとしての実績がなければ高単価のプロジェクトを獲得するのは難易度が高いです。
特にフリーランスエンジニア専門のエージェントには高単価の優良プロジェクトが多い傾向にあります。高単価のプロジェクトはより高いスキル・経験を求められ、初心者は断られる可能性が高いです。
そのため、独立したら小さなプロジェクトから取り組んでコツコツと実績を作りましょう。
また、プログラミングのオンライン学習サービスを利用した方であれば、直接プロジェクトを紹介してもらえる可能性もあります。
フリーランスエンジニアの年収は?
フリーランスエンジニアの年収は、激しい個人差があります。プログラミング言語の種類や担当する開発工程、職種、年代などによって大きく異なるためです。
フリーランスのエンジニアの平均年収は、700〜1,000万円と言われることがありますが、実際には年収が400万円未満の人も少なくありません。
しかし、会社員とは違って実力次第で高収入を得ることができるので、年収1,000万円以上を目指すことが可能です。
フリーランスエンジニアの4つのメリット

フリーランスエンジニアには次の4つのメリットがあります。
- 高収入を期待できる
- 好きな時間・場所で働ける
- 人間関係のストレスが少ない
- ライフワークバランスを整えやすい
ここからは、それぞれのメリットを詳しく紹介します。
1.高収入を期待できる
高収入を期待できるのがフリーランスエンジニアの最大のメリットです。
同じスキルであれば、会社員よりもフリーランスの方が収入は高くなる傾向にあります。
フリーランスは仕事内容に応じた報酬をそのまま受け取れるためです。会社員の場合、安定して仕事をもらえる代わりに、給与体系で受け取れる金額は低めです。
そのため、仕事内容は変わらないのに独立したら収入がアップしたというエンジニアは少なくありません。
2.好きな時間・場所で働ける
好きな時間に好きな場所で働けるのもフリーランスエンジニアのメリットの一つです。
プロジェクトを受注する際に決められているのは、主に単価や納期などです。納期内に請け負った分の仕事をこなせば良いので、いつ働くか・どこで働くかは自由です。
例えば、カフェやオフィス、自宅などその日の気分に合わせて仕事ができるので、会社に拘束されるストレスがありません。
3.人間関係のストレスが少ない

フリーランスエンジニアは人間関係のストレスに悩まされることが少ないです。
基本的に一人で仕事をする必要があり、周りに合わせたり無理にコミュニケーションをとったりする必要がありません。気が合わないと感じる上司や同僚などに気を遣うようなこともありません。
なお、プロジェクトの受注をしたり進めたりするためには、クライアントやエージェントなどとコミュニケーションをとる必要があります。しかし、どうしても人間関係にストレスを感じる場合は、クライアントを変更することも可能です。
人間関係に悩まされることなく、自分のペースで仕事ができるのはフリーランスのメリットと言えます。
4.ライフワークバランスを整えやすい
フリーランスエンジニアはプライベートと仕事のバランスを整えやすいです。
フリーランスエンジニアの仕事は、納期までに与えられた仕事をこなすこと。仕事する時間や場所を問われないので、平日の日中にプライベートな予定を入れても問題ありません。
例えば、夏季や冬季にプライベートが忙しいと予想される場合は、前月に仕事を多めに入れて、収入のバランスを取ることが可能です。その他、家事や育児、介護なども両立しやすいです。
ただし、プロジェクトによっては一週間に決まった日数の稼働を求められることもあるので、事前に確認した上で依頼を受けましょう。
フリーランスエンジニアの4つのデメリット

フリーランスエンジニアには4つのデメリットがあります。
- 病気やケガをした時のリスクが大きい
- 仕事の幅を狭める可能性がある
- 社会的信用を得にくい
- 日々の会計処理を行う必要がある
以下の見出しからは、それぞれの詳細を紹介します。
1.病気やケガをした時のリスクが大きい
フリーランスエンジニアは、病気やケガをした時のリスクが大きいというデメリットがあります。
企業に勤めている正社員であれば、万が一病気やケガをした場合、代わりに同僚がフォローしてくれたり、休業手当を受け取れたりします。しかし、フリーランスは病気などで仕事ができなくなると収入もゼロになります。
そのため、フリーランスは自分で健康管理をすることが非常に大切です。定期的に健康診断を受けたり、任意の保険に加入したりすることで万が一に備えることもできます。
2.仕事の幅を狭める可能性がある
フリーランスエンジニアは仕事の幅を狭める可能性があるのもデメリットです。
フリーランスに求められるのは与えられた業務をこなす即戦力であり、結局は自分のスキルや能力を切り売りすることになりやすいです。そのため、自分が得意とするプロジェクトばかりを獲得することが多く、仕事の幅を狭める可能性があります。
仕事の幅を広げるためには、常にスキルアップや勉強を欠かさない努力が大切です。
3.社会的信用を得にくい

フリーランスエンジニアは社会的信用を得にくいのがデメリットです。
企業に雇用されている会社員は安定した収入があるとみなされます。一方、フリーランスはいつ収入がなくなるかわからないため、収入が安定していないとみなされることが多いです。
車や不動産をはじめとした銀行ローン、クレジットカード、賃貸契約の審査などが通らないこともあります。
社会的信用を獲得するためには、年間収支で利益を伸ばしたり預金額を増やしたり、支払いの遅延に注意することが大切です。
4.日々の会計処理を行う必要がある
日々の会計処理が必要なのも、フリーランスエンジニアのデメリットの一つです。
経費とプライベートな資金を管理するのはもちろん、帳簿付けを行い、年度末には確定申告を行う必要があります。本業以外の仕事に時間を取られることが多くなります。
顧問税理士に任せることも可能ですが、その分コストがかかるのがデメリットです。
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの違い

フリーランスエンジニアと会社員エンジニアには次のような違いがあります。
フリーランスエンジニア | 会社員エンジニア | |
契約形態 | 業務委託契約 | 雇用契約 |
所得 | ・事業所得 ・仕事の状況により変動 ・高収入を目指せる | ・給与所得 ・基本的に一定 |
社会保証 | ・雇用保険なし ・国民年金は全額自己負担 ・国民健康保険は全額自己負担 | ・雇用保険あり ・厚生年金は企業が半額負担 ・健康保険は企業が半額負担 |
税務 | ・帳簿付け ・確定申告が必要 ・確定申告後に税金を納付 ・節税できる | ・給与から天引き ・還付はほとんどなし |
特徴 | ・取引先を見つける必要がある ・仕事を選べる ・仕事時間や場所が基本自由 ・社会的信用度が低い | ・収入が安定 ・仕事を選べない ・社会保険や福利厚生が充実 ・社会的信用度が高い |
このように会社員エンジニアは、収入が安定していて社会保障や福利厚生などが充実していることが特徴です。社会的信用度も高いので、ローンを組んだり賃貸契約しやすかったりして比較的安定した生活を送りやすいです。
一方、フリーランスエンジニアは保証が少ないものの、頑張り次第で収入を増やせることが特徴です。実力や実績、営業力もあれば会社員エンジニアより高い収入を目指せます。
また、フリーランスエージェントやフリーランス連盟など、フリーランス向けのサービスを活用すれば正社員のような福利厚生を受けることが可能です。
フリーランスエンジニアの契約形態
フリーランスエンジニアは業務委託契約になりますが、細かい契約形態には次の2種類があります。
- 準委任契約(客先常駐・SES)
- 請負契約
それぞれの詳細を紹介します。
1.準委任契約(客先常駐・SES)
準委任契約とはクライアントとなる企業の開発現場に出向いて、日々業務をこなす契約形態です。「客先常駐」「SES」とも呼ばれます。
時間や場所が固定になるケースが多く、フリーランスとしてのメリットをあまり活かせない可能性があります。
ただし、事業主としてさまざまな繋がりを作れたり、幅広い技術を習得できたりするのがメリットです。
2.請負契約
請負契約とは、成果物に報酬が支払われる契約形態です。基本的に作業時間や作業場所を問われることが無いため、自由な働き方ができます。
実力次第では高単価の開発プロジェクトを受注することも可能で、スキルに自信がある方や自由な働き方を優先したい方に向いています。
フリーランスエンジニアに求められるスキル

エンジニアがフリーランスとして活動し続けるためには、主に次のスキルが求められます。
- 営業力
- 技術力・プログラミングスキル
- 自己管理力
仕事をこなすスキルはもちろん、自分を売り込んでプロジェクトを受注する営業力、与えられた仕事をこなしつつスキルアップにも努める自己管理力も必要です。
それぞれのスキルについて深掘りして紹介します。
1.営業力
通常、プロジェクトは企業の営業担当者が取ってきますが、フリーランスは自分で営業もしなければなりません。
フリーランスエンジニアとして高単価・優良案件を獲得するためには営業力が必要です。さらに、利益を伸ばすために良い条件を提案する交渉力・コミュニケーション力も求められます。
エンジニアの仕事に集中したい方は、フリーランスエージェントを利用することで営業を外注して任せることが可能です。ただし、エージェントに対して希望する単価やプロジェクトの交渉は必要です。
2.技術力・プログラミングスキル
フリーランスエンジニアであれば、技術力・プログラミングスキルも欠かせません。
業務委託する企業は、フリーランスに対して即戦力を求めています。そのため、依頼を任せる相手を主に技術力で判断しています。
技術力が無いと判断されれば、プロジェクトを受注するのが難しいです。独立する際はしっかりクライアントへアピールできるほどの実力を身につけておきましょう。
3.自己管理力
自己管理力はフリーランスとして活躍し続けるために必要なスキルです。
フリーランスは自由な働き方がメリットですが、仕事とプライベートを自分で管理しなければなりません。
プロジェクトを納期までに納品したり、複数のプロジェクトの納期を調整したりする「スケジュール管理」の他、スケジュール通りに作業を進める「時間管理」も必要です。
体調を崩せば納期に遅れが生じる可能性があるので、日々の「体調管理」も欠かせません。
また、フリーランスとして継続的にプロジェクトを受注するために、スキルを磨き続けることも必要です。自己研鑽のために独学またはオンライン学習サービスなどを利用して、新しい言語・スキルを習得する姿勢が求められます。
プロジェクト・求人の探し方は?フリーランスエージェントを利用する

独立後、エンジニアのプロジェクト・求人の探す方法はさまざまありますが、フリーランスエージェントを利用するのも選択肢の一つです。
プロジェクトを探しているフリーランスと発注したい企業を仲介するサービスです。フリーランスエージェントのメリット・デメリットには以下があります。
メリット | ・希望に合うプロジェクトを紹介してくれる ・仕事が途切れないように調整してくれる | ・営業の手間が省ける
デメリット | ・直接案件よりも収益性は低い | ・条件によっては自由度を制限される
営業経験がなくても、希望に合わせてプロジェクトを紹介してくれるので、独立初期の方には特におすすめです。フリーランスエージェントのサービスには「レバテックフリーランス」などがあります。
また、フリーランスエージェントの他にも、「フリーランススタート」などIT系の求人サイト・検索サイトを利用してプロジェクトを獲得する方法もあります。
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスエンジニアに向いている人には次の特徴があります。
- 自己管理の能力が高い人
- スケジュール管理ができる人
- 変化を好む・向上心がある人
フリーランスエンジニアは納期や時間などのスケジュールや、日々の体調を管理する必要があるので、自己管理の能力が高い人には向いています。
また、プログラミングスキルを一度身につければ仕事が無くならないとは限りません。IT技術は日々進歩しており、AIの進化や新しいプログラミング言語が開発されることもあります。
常にスキルアップする姿勢が必要なので、変化を好む人や向上心がある人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアの末路とは?きつい?後悔する人の特徴

「フリーランスエンジニアは後悔する・きつい」という言葉を耳にしたことがある人もいるかと思います。
フリーランスエンジニアはしっかり営業・交渉しなければ、単価の低いプロジェクトばかりになる可能性があります。さらに、収入が不安定な上、会社員のように働けなくなった時の保証が無いので経済的なストレスを感じることも少なくありません。
そのため、交渉が苦手な人や安定性を望む人はきついと感じる可能性が高いです。
フリーランスエンジニアになって後悔したり、悲惨な末路になったりしないために、事前にフリーランスになる目的や独立後のビジョンを明確にすることが大切です。
フリーランスエンジニアは仕事がない?IT人材の需要は高い
結論から言えば、フリーランスエンジニアの仕事は十分あります。エンジニアをはじめとするIT人材の需要は高まっており、求人数・プロジェクト数も増えているためです。
2019年3月に経済産業省が行った調査によれば、2018年を基準とすると、2030年には約79万人のIT人材不足が見込まれています。
そのため、これからフリーランスエンジニアになって、「仕事が無い」という状況はあまり考えにくいでしょう。
ただし、基礎スキルだけを有する人材は飽和状態にあります。初心者エンジニアでもできるような仕事は競争が激しいので、安定して仕事を獲得し続けるためには常にスキルアップを続け、自分の市場価値を高めることが重要です。

まとめ

未経験から独学でフリーランスエンジニアになることは可能です。
フリーランスエンジニアは会社員エンジニアよりも高収入が期待でき、好きな時間・好きな場所で働けるのが特徴です。
ただし、フリーランスエンジニアにはプログラミングスキルをはじめとする技術力の他に、営業力や自己管理力、日々成長し続ける姿勢が欠かせません。
そのため、自己管理力や向上心がある方はフリーランスエンジニアが向いています。
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