ITエンジニアがきついって本当?そう言われる理由や解決方法、覚悟すべき点を解説

ITエンジニアがきついって本当?そう言われる理由や解決方法、覚悟すべき点を解説

「ITエンジニアに転職したいけどきついって本当?」

「IT業界未経験だけどITエンジニアになるメリットってある?」

このようにITエンジニアになりたいけど、不安を抱えている方はいませんか?

ITエンジニアは裏から社会を支える非常に重要な職業ですが、一方できつい仕事だと言われています。

本記事では、ITエンジニアが「きつい」「やめとけ」と言われる理由をはじめ、IT業界へ転職する際に覚悟しておくべきこと、未経験で転職するメリットなどを解説しています。

未経験からITエンジニアへ転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

ITエンジニアがきついと言われる5つの原因

現代社会において、ITエンジニアは非常に魅力的な職業のひとつです。

一方で、ITエンジニアはきついと言われてしまう厳しい側面も存在します。

この項目では、なぜITエンジニアはきついと言われるのかについて、5つの理由を紹介・解説します。

  • 労働時間が長い
  • 即戦力が求められる
  • 想像と違い地味な作業も多い
  • 常にスキルを磨き続けなければならない
  • 職種によっては収入が多くないため

1.労働時間が長い

ITエンジニアは、プロジェクトの納期や障害発生時の対応などにより、長時間労働を余儀なくされることがあります。

夜遅くまでの残業や週末の休日出勤業務が当たり前になった結果、仕事とプライベートのバランスが崩れ、過度なストレスを抱えたり、健康問題が生じたりすることもあります。

したがって、ITエンジニアを続けていくのであれば、長時間労働が続く中でも、自身の疲労やストレスを効果的に解消しなくてはなりません。

2.即戦力が求められる

ITエンジニアを必要としている企業の多くは、未経験より相応の経験やスキルを身に付けている経験者を優先して採用します。

企業によっては未経験者の研修体制を整えている場合もありますが、研修後すぐに現場へ出て、実務レベルを求められることもあるでしょう。

これらの事柄が、ITエンジニア業界未経験者にとってストレスやプレッシャーへ繋がり、きついと感じる原因のひとつになります。

また、前述のとおり、ITエンジニアは長時間労働も発生することがあり、勉強するための時間を確保しづらく、結果として仕事についていけなくなってしまう問題も抱えています。

3.想像と違い地味な作業も多い

実際に働いてみて、ITエンジニアとして業界に参入する前に思い描いていた業務内容や職場環境が異なり、ギャップに悩むことがあります。

ITエンジニアの職種の中には、プログラムの検証・評価、報告書などのドキュメントの作成など、繰り返しの作業も多いため、人によってはモチベーションを保つのが難しいでしょう。

未経験者がITエンジニアといえば、プログラミングばかりしているイメージがあるかもしれませんが、実態としてはプログラミングなどの技術的なタスク以外にも会議や報告書作成など様々な仕事があります。

また、ITエンジニアはチームでの連携も重要なため、ひとりで黙々と作業をすればよいというわけではありません。チームメイトと円滑なコミュニケーションを取ることが苦手な方は、ストレスを抱える可能性もあります。

4.常にスキルを磨き続けなければならない

IT業界はテクノロジーの進化がめざましく、常に前向きに情報を取り入れる姿勢で日々の業務に当たる必要があります。

プロジェクトにもよりますが、残業が発生しやすい現場の場合はプライベートの時間を確保しにくく、スキルを磨いたり、情報収集したりするのは思った以上に大変です。

スキルを磨き続けることは、ITエンジニアとして業界に身を置く以上、付きまとう課題なため、きついと感じる方も多いでしょう。

5.職種によっては収入が多くないため

一部のITエンジニアは高収入を得ている一方で、全ての職種が同様の水準とは限りません。

特にキャリアを積み始める初期段階では、給与はそれほど高くないことが一般的です。

一方で、努力を怠らずにスキルや経験を積むことで、能力に見合った給与が与えられやすいやりがいのある業界という見方もできます。

ITエンジニアがきついと言われながら人気がある理由

ITエンジニアはきつい仕事ではあるものの、常に需要が尽きません。

この項目では、ITエンジニアはきついと言われながら人気がある理由を4つ解説します。

  • 高収入が見込める
  • 最新の技術に触れ続けられる
  • キャリアアップに繋がる
  • フレキシブルな労働環境

1.高収入が見込める

ITエンジニアは、専門知識スキルが高く評価される職種のひとつです。

キャリアが浅いうちは決して給与は高くありませんが、プロジェクトを成功させた実績やスキルの向上、現場での職位等さまざまな経験の積み重ねにより、一般的な水準より高い給与を得られます。

高い給与は働く上での目標としやすいため、ITエンジニアが人気の理由のひとつと考えられます。

2.最新の技術に触れ続けられる

IT業界は常に進化を続けており、最前線で仕事を行うことで、最新の技術知識に触れ続けられます。

毎日の情報のアップデートや勉強は大変なものの、好奇心の強い人であればITエンジニアの業務に対するモチベーションを維持することに繋がります。

3.キャリアアップに繋がる

他の項目でも何度か述べているとおり、IT業界は常に進化し続けており、そういった環境に身を置きITエンジニアとして経験を積めば、さらなるキャリアアップに繋がります。

新しい技術や資格を取得することやプロジェクトリーダーやマネージャーにも挑戦することなどして、自身のキャリアを積極的に築いていくことが可能です。

4.フレキシブルな労働環境

ITエンジニアの職種や携わるプロジェクトによっては、リモートワークフレックスタイム制度を導入し、自由度の高い労働環境が提供されています。

一般的な労働条件よりも仕事とプライベートのバランスが取りやすくなるため、モチベーションを維持しやすく、生活の質を向上させることができます。

ITエンジニアへ転職する際に覚悟しておくべきこと

ITエンジニアは魅力的な職業であるものの、覚悟すべき側面もあります。

この項目では、ITエンジニアへ転職する際に覚悟しておくべきことを3点紹介します。

  • 最初から高収入は期待できない
  • 失敗と試行錯誤がつきもの
  • 長時間労働が発生する

1.最初から高収入は期待できない

ITエンジニアは、実績やスキルによって将来的に高収入が期待できる職業です。

しかし、どの業界においても共通しているのですが、特に未経験から転職したばかりの給与のスタートラインは決して高くありません。

一方で、他の業界に比べて実績やスキルが認められやすく、昇給にも直結するため、仕事に対するモチベーションは保ちやすいといえます。

2.失敗と試行錯誤がつきもの

プログラムやシステムの検証をし、不具合が発生した場合は修正のための試行錯誤が必要です。

したがって、ITエンジニアにとって失敗や挫折はつきものと考え、これらを乗り越えるポジティブな姿勢が求められます。

そして、幾多の困難を乗り越えた先に、スキルアップや大きな達成感、キャリアアップなどが待っているのです。

3.長時間労働が発生する

ITエンジニアは、プロジェクトの納期や度々発生する生涯対応のために、長時間労働が余儀なくされることが少なくありません。

携わっている業界やプロジェクトによっては、終電近くまでに及ぶ夜間作業や休日出勤なども珍しくなく、身体的にも精神的にもストレスに感じる場面もあります。

したがってITエンジニアを目指す方は、長時間労働に対する覚悟とプライベートとのバランスを調整する方法の確保が求められます。

ITエンジニア未経験で転職するメリット

例えIT業界未経験者であっても、ITエンジニアに転職するメリットは多々あります。

この項目では、未経験からITエンジニアへ転職する際のメリットを4つ紹介します。

  • 成長産業への参入
  • 高収入の可能性
  • 異業種からの新しい視点
  • 転職がしやすい

1.成長産業への参入

IT業界は急速に成長しており、新しい技術やソリューションが次々に生まれています。

現代社会において、どの業界でも進化のスピードは上がっていますが、IT業界は特に目まぐるしく変化します。

ITエンジニアは自身の経験やスキルを活かして今後のテクノロジーの進化に関与することができたり、成長を感じたりと大きな達成感を得ることができます。

2.高収入の可能性

ITエンジニアとして成功するためには高いスキルが求められますが、それに見合った給与が期待できます。

ただし、完全未経験の場合は一般的な企業と同様に低めの水準の給与であることが普通なので、しっかりと実績や経験を積み、スキルを習得する必要があります。

ITエンジニアは、実力や経験が評価されやすく、給与という分かりやすい基準もあるため、目標を立てやすいといえるでしょう。

3.異業種からの新しい視点

異業種からの転職者は、その分野で培った知識や経験をITエンジニアの仕事に活かすことができます。

異なる経歴を歩んできた人々が集まることで、新しい視点アイディアが生まれます。

これにより、チームの多様性が高まり、困難な問題の解決や画期的なプロダクトの開発に繋がるでしょう。

4.転職がしやすい

IT業界は慢性的な人材不足なため、例え未経験者であっても積極的に採用している企業が多く、転職しやすいメリットがあります。

また、ITエンジニアは需要に対して人手が足りていないため、多くの企業が好条件で求人を出していることが多く、他業種から転職するにはうってつけの職業のひとつであるといえます。

さらに、一旦確保した貴重な人材を手放すことがないように、IT業界未経験者であっても手厚い研修が行われてるケースが多いため、未経験が大きなハンデになることも少ないです。

ITエンジニアに向いている人の特徴

ITエンジニアの仕事に向いている人は以下の3つの特徴を持つ人です。

  • 好奇心と学習意欲を持っている人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 論理的思考力を持つ人

1.好奇心と学習意欲を持っている人

世の中は毎日目まぐるしく変化・進化していきますが、特にIT業界の進化速度は顕著です。そのため、好奇心旺盛な人や学習意欲の高い人が向いています。

常に最新の情報についてアンテナを張り、吸収していく姿勢はITエンジニアとして働く上で必須の要素であるといえます。

反対に、自己成長を怠る人は、IT業界全体のスピード感について行くことができずに脱落してしまうことでしょう。

2.コミュニケーション能力が高い人

ITエンジニアは単独で作業を行うこともありますが、多くの場合はチームで協力してプロジェクトを進める必要があります。

したがって、ITエンジニアは個々の業務を遂行する能力だけでなく、チーム内外とのコミュニケーション能力が必要です。

また、クライアントとのコミュニケーションも重要であり、プロジェクトの要件を正しく理解し、適切な提案や対応を行うスキルが求められます。

3.論理的思考力を持つ人

論理的思考力を持つ人はITエンジニアに向いています。

ITエンジニアの業務の中には、プログラミングやシステム開発が含まれますが、これらの作業を遂行するためには論理的思考力が必須になります。

ただし、ITエンジニアになった時点で、論理的思考力が未熟だったとしても、日常生活における問題を解決する際に論理的な思考を用いることによってある程度訓練することができます。

また、論理的思考力を磨くためには、自身の考えだけでなく、他者の意見やアイディアを取り入れることも重要です。

異なる視点や考えから学ぶことでより柔軟な思考力を身に付けることができます。

ITエンジニアとしてきついと感じたら意識すること

きついと感じる理由として、職種としてのきつさと職場環境によるきつさの2通りが考えられます。

この項目では、ITエンジニアとして働いている時にきついと感じた場合に意識することや対処法について解説します。

  • 仕事とプライベートのバランスを気をつける
  • タスクの優先順位を明確にする
  • アドバイスを求める
  • 転職や部署異動を視野に入れる

1.仕事とプライベートのバランスを気をつける

ITエンジニアとして働いていると、どうしても残業が多くなる期間が発生します。

しかし、例え納期に追われる中、日々残業を重ねる場合でもリフレッシュできる時間や手段を確保しないと、本来のパフォーマンスで仕事に望めません。

きついと感じ始めたら、定期的に休息や趣味の時間を割くなどして、仕事におけるストレスや疲労を軽減しましょう。

また、ITエンジニアの場合、仕事中はデスクワークが中心になるため、カラダを動かす趣味を持っておくこともおすすめです。

2.タスクの優先順位を明確にする

タスクが溜まってきて同時に処理しようとすると、逆に効率が悪くなり、だんだんときつくなってきます。

あとから発生したタスクであっても、すべてのタスクと照らし合わせて優先順位をつけて管理し確実に処理することで、少ない負担でプロジェクトを進められるようにしましょう。

3.アドバイスを求める

ITエンジニアの仕事は個々の能力も重要ですが、チームで行うものです。

したがって、仕事で行き詰まってきついと感じたら、素直に先輩や上司にアドバイスを求め、自己成長へ繋げていきましょう。

より優れたITエンジニアになるためには独学は必須ですが、過度なプライドを捨て、他者から学ぶ姿勢も同じくらい重要です。

4.転職や部署異動を視野に入れる

ITエンジニアとして働く上で、自身の能力やスキルがミスマッチしていると感じた場合、別の企業への転職や部署異動を視野に入れましょう。

適切な転職や部署異動を行うために、自身のスキルの棚卸や、希望する職種の業務内容の確認などしっかり行い、何度も同じ過ちを犯さないように準備が必要です。

もし、転職を考えており、ややスキルに自信がない人はオンラインスクールにて学習することをおすすめします。

ITエンジニアがきついについてよくある質問

この項目では、ITエンジニアがきついと言われることに関連するよくある質問を掲載します。

完全にIT業界未経験でもITエンジニアになれますか?

結論から言えば、IT業界未経験であってもITエンジニアになることは可能です。

なぜなら、IT業界は慢性的な人手不足であり、未経験者であってもやる気や熱意があれば採用してくれる企業が多いからです。

また入社後の研修が充実しており、未経験者であっても順調にキャリアアップし、立派なITエンジニアになることもできます。

ただし、IT業界は進歩のスピードが非常に速いため、ITエンジニアとして成功するためには、積極的に学びに行く姿勢が最も重要な要素といえます。

ITエンジニアがきつく感じるのは男女差がありますか?

男女差に関して、ITエンジニアにおいては一般的には差はなく、仕事のきつさや適性については、個人の能力やスキル、経験に大きく左右されます。

IT業界はプログラミングや問題解決に関するスキルや知識が重要であり、性別に関係なく、適切な学習や経験を積むことで成長に繋がります。

未経験でITエンジニアになるとどうしてきついんですか?

未経験でITエンジニアに転職した時にきついと感じる理由は主に以下の5点が考えられます。

  • 労働時間が長い
  • 即戦力が求められる
  • 常にスキルを磨き続ける必要がある
  • 想像していたものと違った
  • 始めは給与が安い

まず、本記事で何度か解説したように、ITエンジニアは長時間労働が多くなりがちな職種なので、これまで残業が発生しない企業に勤めていた場合、きついと感じるでしょう。

そして、ITエンジニアは即戦力を求められつつも常にスキルを磨き続ける職種で、業界未経験者の方は一層の努力が求められるため、向上心や好奇心に欠ける人にとっては大変です。

また、転職前に抱いていたITエンジニアとしての姿とのギャップできついと感じる人もいます。

例えば、一般的なITエンジニアのイメージとして、モニターに向かいひたすらキーボードを打ち続ける人が多いと思いますが、実際には各種検証やマニュアル作成など地味な作業も少なくありません。

IT業界未経験者の場合、転職初期はそういった作業に割り当てられることが多く、「想像していたものと違った」とギャップを抱えることになります。

最後に、ITエンジニアは高給を目指せる職種ではありますが、最初は他の業界と同じ低水準な場合も少なくありません。

ITエンジニアの給与は努力次第で伸ばしていくことが可能ですが、スタートラインの給与に不満を感じてモチベーションが保てなくなる場合もあります。

ITエンジニアは残業が多いですか?

現場やプロジェクトによりますが、ITエンジニアの業務は納期を守るために長時間労働が多い傾向にあります。

プロジェクト内容の変更や障害発生時など、予想外のケースが発生した場合、スケジュール外の対応が求められることもあります。

残業が重なると疲労やストレスにより、仕事に対するパフォーマンスが低下し、さらなる長時間労働に結びつくことも多々あるため、普段から十分な休息を取ることを意識しましょう。

まとめ

本記事で解説したように、確かにITエンジニアは確かにきつい場面が多々ありますが、それはどの業種・職種でも共通しています。

しかし、ITエンジニアは努力して得たスキルや実績が評価されやすく、給与にも直結しやすいため非常にやりがいのある職種であるといえます。

また、目まぐるしく進化・発展する業界だけあって、常に最新の技術に触れ続けられるやりがいにも溢れており、魅力が多く存在します。

IT業界は未経験者であっても、ポジティブな思考を持ち、何事にも積極的に取り組むことで成長できる職種であることを念頭におけば、ITエンジニアへの転職を前向きに取り組むことができるでしょう。

業界未経験からITエンジニアを目指す場合は、オンラインスクールに通うのが最もおすすめです。

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著者情報

Windows95に触れて以来IT業界にどっぷり浸かっています。
これまでの経験を活かし主にITジャンル全般の記事を執筆しています。
ご自身を一言で表すと、「好きなものに一直線、猪突猛進」です。

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